農業の「生産物以外の価値」を見つける

お世話になります、島根県邑南町(おおなんちょう)の寺本果樹園の寺本直人です🧑‍🌾ありがとうございます!

昨日の記事では、ちょっと弱音を吐かせていただきました。するとありがたいことに応援のメッセージをいただきました✨また一つ心の支えができました…!これはもうやるっきゃない💪

農業の「生産物以外の価値」を見つける

さて、今日は「農業の「生産物以外の価値」を見つける」についてお話しさせてください。

昨日までは2024年の振り返りでしたが、今日から「2025年の抱負」を書きます!こんな感じ!

①農業の「生産物以外の価値」を見つける
②トマトまじでどうにかしないといけない
③シャインマスカットの新たな取り組み
④イチゴのリベンジマッチ
⑤20代のうちに挑戦したい

1個ずつ見ていきましょう👉

【農業の「生産物以外の価値」を見つける】
ちょっと難しく書いてカッコつけました😂
簡単にいうと、「食べる以外の価値見つけようぜ」という感じ。

例としては、いちご狩りとか、ジャム作りとか。

なんでこんな考えに至ったかというと、
「『食べ物の価値』という枠に収まってると、お金の面でどうしても苦しい」からです。

ちなみに言い忘れましたが、めちゃくちゃお金の話をします💰
不快に思われた方はごめんなさい🙇‍♂️

けど、これって農家が向き合わないといけない問題だと思ってます。

一般的に農家には、「農家はお野菜や果物を作って、それを売っている」というイメージがあると思います。
あってます。間違いないです。

じゃあ、この「作って、売っている」を細かく分解すると??

①畑を耕して
②肥料を入れて
③畑を耕して
④草対策にマルチ(薄いビニール)を敷いて
⑤苗を植えて
⑥水やりして
⑦虫や病気が出たら対処して
⑧肥料が必要なら肥料を追加して
⑨いいものができるよう管理(いらない花落としたり)して
⑩収穫して
11.選別して
12.袋つめして
13.出荷する

ざっとこんな感じです。イメージはトマト🍅
なんとなーく思い返すだけでもこんなに作業あります。

しかもこれって、1日とかじゃなくて【2ヶ月】くらいかかってます。

当たり前ですが農業はちょっと特殊なお仕事で、
「よし!やろう!!」と思い立っても、成果物(収穫したもの)が上がってくるまでに数ヶ月かかります。

バイトとかだったら日当があります。
やろうとおもったら、フリマで何か売ればすぐお金になります。(もちろん難しいけどね💦)

農業は、【異常に時間がかかる】。
当たり前だと思ってましたが、よくよく考えれば農業はちょっと特殊なんだと、ようやく気づきました😂

そして、収穫できるまでに台風などのエラーが起これば、一瞬で『全部なかったこと』になります。
2ヶ月の努力と投資が、1日で吹き飛ぶなんてザラにあります。

さらにこんなこと言いたくないですが、
『やっぱり農産物安い!!💦』

どうしても思っちゃいます…。

トマトは1玉40円。ブロッコリーは1株60円。
ここからさらに肥料代や苗代が引かれます…。ちょっとしんどいでしょ?

もちろん僕の実力不足は大いにあります。

もっと大量生産してしまえば、塵も積もればなんとやらで稼げると思います。
そんな土地も労働力も金もないけど😂

それと大量生産が抱える『問題』が個人的には一番大きくて…これはまた別で話します。

とにかく、ただ生産して売るだけじゃ大変!!
別の「お金を稼ぐ手段」が必要だとおもった!!

たとえば「いちご狩り」

いちご狩りは、
「イチゴを売っている」というより、
「イチゴの収穫とその場で食べる」という『体験』を売っている🍓

たとえば「ブドウ農家体験」

「ブドウを売っている」というより、
「ブドウを収穫して袋詰めする」という『学び』を売っている。

他にも、
「ブドウの収穫する権利を樹ごとで売る」とか、
「大学などに農家として講義をする」だとか。

できるかどうかは別として、考えればいっぱいあります。
個人的には、「〇〇狩り体験」はしたいところ。

トマトもイチゴもシャインマスカットもあるからね✨

間違えてほしくないのは、
「卑しく金稼ぎしようとしてる」ではなくて、
「『お金を頂く』方向性の再確認」だということ。

これまでは、「作ってものを売る」という一方向だったものを、「体験」や「学び」を売るという別方向もあるんじゃないか?と考えること。

とにかくまずは「いちご狩り」だな!
現在超特急で準備中🚅

というわけで、「農業の「生産物以外の価値」を見つける」というお話しでした!

食べ物インフラ説+需要と供給問題=四面楚歌

ここからは関係のない『僕の雑談・感想』です。

いやー生きるって難しいね!

「お金問題」と真正面から向き合わないといけない!
この「農産物としての価値」は、ほんとに考えないといけないと思ってます。

結構前に友達と「なぜ農産物は安いのか?」ということについて話してたんですが、すごく納得することを言われました。

「食べ物は生きていく上で絶対に必要なもの、言わば『インフラ』だから値段をあげれないよね。電気なんて値上がりしたら大ニュースになったじゃん。」

納得しすぎて首をめっちゃ縦に振ってました。
実際野菜の値上がりはニュースになります。覚えている限り、もやしが5円値上がりした時ですらニュースでした。

この『インフラ説』はなるほどと思いました。

あと『需要と供給問題』ね!!

実は、「日本人の野菜や果物の摂取量」ってめっちゃ少ないんですよ。厚労省のデータで出てました。

そうですよね。昔は飢えて生きるか死ぬかだったと聞いてますが、今はダイエットとか断捨離とか、【減らす】ことがトレンドですもんね。

そんな中、農業の一番の解決策は
『量を作ること』=『生産量の向上』

需要があまりない、【減らす】がトレンドの中、『量を増やす』は僕には取れない戦法だなと思いました。

さて、、、

『インフラ説』=食べ物の値段は簡単にあげられない。
『需要と供給問題』=そもそもあまり野菜果物食べない。

この四面楚歌、、、きみならどうする???
僕は、、、【答え】見つけてるぜ?
できるかどうかは置いといて😂

というわけで、『食べ物インフラ説+需要と供給問題=四面楚歌』という僕の感想でした!

最近寒いので、みなさんご自愛ください。

ここまで読んでいただきありがとうございます!
おもしろかった!という方はコメントいただけますと、すごく嬉しいしめちゃくちゃやる気が出ます💪

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最後まで読んでいただきありがとうございました👩‍🌾🧑‍🌾
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投稿者プロフィール

寺本 直人
寺本 直人
寺本直人

島根県邑南町(おおなんちょう)で農業をしています。姉である寺本秋穂と一緒に野菜や果樹を栽培しています。
農家である両親の影響で、幼い頃から農業に触れ、地元の農業高校・農業大学校に進学し専門的に農業を学び、20歳の時に地元に戻って農業を始めました。
夏には大玉トマト、秋にはシャインマスカット、冬と春にはイチゴを栽培しています。オンラインでのご注文も受け付けておりますので、ご興味のある方はぜひ!