子どもたちに『思い出』を、『未来』を届けたい

子どもたちに何か特別なものを届けたいーー
そんな思いを抱きながら、僕は農業を通じて活動しています。
僕の活動の目的は、「子どもたちに思い出を届けること、そして未来につながるきっかけを作ること。」
もしかしたら漁業や料理でも、いろんな形で同じことができたかもしれません。でも、僕は農家です。だからこそ、農業を通じて子どもたちと関わる活動を続けています。
この想いが芽生えたのは、農業を始めて2年ほど経った頃でした。JAさんから「小学生にネギの収穫体験の授業をしてみませんか?」と声をかけられたのが最初のきっかけです。深く考えずに引き受けた活動でしたが、それが僕の農業の新しい一歩になりました。
『思い出という小さな種』をまく
例えば、地元の小学校を招いてシャインマスカットの収穫体験をしたときのことです。
子どもたちは、一房一房のシャインマスカットを丁寧に収穫し、目を輝かせながら「これ、自分で採ったんだ!」と誇らしげに話してくれました。そして収穫した果物を「お土産だよ」と手渡したときの笑顔は、僕にとって何よりの喜びでした。

その後、道端で出会ったお母さんがこう言ってくれました。
「最近学校があまり楽しくないと言っていたのですが、今日は『シャインマスカットを収穫した!』ととても楽しそうに話してくれました。久しぶりに楽しそうな顔で帰ってきてくれて本当に嬉しかったです。」
子どもたちにとって、この体験が楽しい「思い出」として心に刻まれた瞬間を感じました。そして同時に、そんな思い出が、『未来への小さな種』になっているかもしれないと思うようになったのです。

『未来という大きな花』を育てる
思い出は『未来への小さな種』、そして、その種を育てやがて花を咲かせるのは子どもたち自身です。僕の役割は、その未来を育む小さな手助けをすることだと思っています。
農業を通じて、多くの子どもたちと関わる機会をいただいています。たとえば、小学校での職場体験や中高生のインターンシップ、農業大学生の農家留学。そして、中学校や高校への授業、大学での講義。さらには、児童クラブへのブドウの差し入れと説明会など、さまざまな活動を行っています。

ある小学生の女の子は、職場体験の後に「将来はわたしも農家になる!」と言ってくれました。その言葉には、小さな可能性の芽が見えた気がします。また、高校生のインターンシップでは、「寺本さんの農園に来て本当に良かったです。ありがとうございました。」と感謝の言葉をもらいました。その言葉に、活動を続けてきて良かったと心から思いました。
こうした一つ一つの言葉や笑顔は、何よりの原動力です。そして、農業を通じて子どもたちが未来のヒントを見つけるお手伝いができたら、それが僕にとっての最大の喜びです。
未来を育てるというのは、大きな目標のように思えるかもしれません。でも、僕にとってそれは、『思い出という小さな種』を一つまくこと。その種がいつか、たった一人でもいい、『未来という大きな花』を咲かせるきっかけになれば、それで十分だと思っています。

『思い出』から『未来』へ
僕が目指しているのは、『思い出』という小さな種をまき、それが時間をかけて『未来』という大きな花を咲かせることです。それは農業と同じです。土に種をまき、時間をかけて大切に育てることで、初めて花を咲かせ、いつしか実を結びます。
僕の活動が、子どもたちにとってそんな存在であれたらと思います。笑顔でいっぱいの思い出を届け、その中から未来へ向かうヒントや可能性が生まれれば、これ以上の喜びはありません。
農業を通じて、これからも子どもたちと一緒に『思い出』と『未来』を紡いでいきたいと思います。

活動の紹介
これまで行ってきた活動の一部をご紹介します!
子どもたちに「思い出」を届け、その思い出が未来につながるきっかけとなるように、これからも農業を通じて活動を続けていきます。もし興味を持っていただけたら、ぜひブログやSNSで活動の様子をチェックしてください!






